百億の昼と千億の闇

会社の女の子がね、またランチ行きましょうって言うんすよ。
ぜんぜん行きたくないけどせっかくのお誘いを無下に断るのも無粋だよね。じゃあ明日どうですかって聞いたら明日はダメなんだって。それで、明後日ならいいんだって。明後日はトミーことイケメンくんが休暇明けなんだけど、それたぶん関係あるよね?つか、密接にかかわり合っているよね?

しょうがないから休暇明けのトミーにまたランチ行こうってさって言ったらイイっすね!ってノリノリだけど、そりゃおまえは楽しかろうよ。でもちょっと思い出してみて?ランチの度に繰り返されるこの俺の耐えられない存在の軽さ。君はあんな俺をもう見たくないはずだし、俺だって君の前で透明になんてなりたくないわけ。俺は俺という一個の存在を認識してほしいし、出来れば尊重して欲しい。話を聞いて欲しいし、抱きしめて欲しい。うん、来週の火曜がいいのね。じゃあ女の子たちに言っときまーす。