おわりのはじまりのおわり

俺は歳を取ってだんだん昔のことを覚えていられなくなった。幼かったあの頃、本当にケンちゃんはいつも鼻をたらしていただろうか。俺の目の前で浜野さんのスカートをめくり、返す刀でパンツをずり下ろした小さなヒーローは本当に木下君だっただろうか。今となっては全く確信が持てないけれど、木下君だったとしたらマジでありがとう。
そんな忘れかけたあの頃の本当に大切な出来事を、なるたけ正確に記録しておきたくなった。それは俺と小さな恋を育み、そのせいで汚されてしまった由美ちゃんとの思い出に他ならないのだがまずはぜんぜん関係ない事でも書くか〜!

自宅から一番近い所にある自販機が地方都市の象徴である所の100円自販機なんだけど、そこにマンゴーカルピスっていう卑猥な名前のドリンクが平気な顔で売られてるのでこんな町で子を産み育てるなんてノーフューチャーだから我が家にはなかなか赤ちゃんがやってきません。もしくは俺の種がすでに…、フッ、まさかな。めんどくさがってあんまりセックスをしてないからに決まっているさ!!